本当に大事な研究とは何か?

論文捏造はなぜ起きたのか? (光文社新書)

論文捏造はなぜ起きたのか? (光文社新書)

80歳をこしてなお現役という筋肉の研究者が日本の大学・研究機関のおかれた研究環境のゆがみを指摘する。それにしても遺伝子工学を扱う研究が全盛の昨今だが、実は遺伝子工学では本当に基本的に重要な研究をまだ日本はあげていないと指摘し、古典的生理学の復権を主張される。どことなく小言っぽく聞こえるところもあるのだが、そこはありがたくちょうだいしておくことにしよう。