世界史の誕生の著者

慰安婦問題の根源を「社会主義の勝利を信じて生きてきたのにソ連がこけてしまって憤懣やるかたない左翼メディアが腹いせに日本を貶めようとして仕掛けたこと」(引用ではなくて私が適当に要約)なんてどうどうと最初に書いてしまうのだからおもしろい人なんだろう。モンゴルがユーラシアを制圧するまで世界史はなかった。歴史という言葉自体ヒストリーに対して日本人がこしらえた訳語で、シナはそれを輸入して使っているとのこと。ヘロドトスを起点とする西洋のヒストリーは世の中の変化を記録することを趣旨とする。一方史記を起点とする東洋の歴史は「変わらないこと」を前提としている。司馬遷宮刑を機に発奮して史記を書いたというのは嘘で天文官だった司馬遷は紀元前104年甲子の年に暦が十干十二支の最初の年に戻ったことを機に過去の総ざらいを思い立ったのだという。「変わらないこと」を重んじるシナの歴史では正当な王朝の後継者であることが重要で、清朝の正当な後継者は中華民国とされているので共産党は台湾を認知することができないのだとか。