『緑の帽子』

『緑の帽子』というタイトルの物語を即興でつくり、話してください。(ThoughtWorks)
きょうは小学校の遠足だ。先生は「暑くなるから必ず帽子をかぶってきなさい。」と言っていた。うちに帰ってお父さんに話すと、「帽子?うちにはこれしかないぞ。」と帽子を出してくれた。つばが広いナイロンの帽子でオリーブ色をしている。「お父さんこれ女の子がかぶるようなのじゃないよ。もっとかわいいのない?」「そんなこといってももうお店はしまっているししょうがないだろ?がまんしなさい。」というわけで私だけ緑の帽子。他の子はリボンのついたかわいい麦わら帽子とかなのに。ちょっとさびしくなって河原で一人石を投げていたらK君が「ちょっとお前の帽子貸してよ。」と言ってきた。「何なの?」「タナゴをとったんだよ。入れ物がないから帽子貸して。」という。お父さんには悪いけどひっくり返してわたすとK君がタナゴを入れた。おなかがキラキラしていてきれい。ちょっと得した気分。