見慣れているけど違う

見慣れていて懐かしさを覚えるはずのものが違和感を与え偽物としか見えない、っていう病気をカプグラ症候群というのだが、著者は9.11後のアメリカの社会に違和感を感じたのじゃないだろうか。そんなこと面と向かって批判しにくいのでトラックの事故の後遺症で姉を偽姉としか認識できない男を描いたのだろう。(「エコーメイカー」より)