2013-01-17 彼女の腕 フィクション 「これは夢なんだからなんでもありなのよ。」 そういって彼女は自分の右腕をはずすと私の首に巻きつけた。 「私だと思って大事にしてね。ははは。」 そう無邪気に笑うきみだけど、たしか2年前に亡くなったのじゃなかったっけ? 起きてみると当たり前だが腕は巻き付いていない。だが首に指の跡のような斑点が…