彼女の腕

「これは夢なんだからなんでもありなのよ。」
そういって彼女は自分の右腕をはずすと私の首に巻きつけた。
「私だと思って大事にしてね。ははは。」
そう無邪気に笑うきみだけど、たしか2年前に亡くなったのじゃなかったっけ?
起きてみると当たり前だが腕は巻き付いていない。だが首に指の跡のような斑点が…