あり得たかも知れない自分

あり得たかもしれない自分に出会ったことがあるだろうか?「食の軍師」で主人公が出会う力石君はおそらく主人公のあり得たかもしれないもう一人の自分だ。食事はある時には一種類しか食べられない。人生もある時には一つのことしかできないのだ。そこで何をどの順番で食べるかは人生の選択とも通じる。まさに軍師の出番なのだ。晴れた日に釣りをしながら食べるトンカツ弁当の旨さを言われたりすると、凝ったつもりでありきたりの枠にはめられている自分を再発見させられたようで、つい羨ましく思ってしまうのだ。そういえば、力石君はちょっと若そうなだけで主人公に似ている。