対立する軸

黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

独立ラッシュ頃のアフリカのルポ。白人が占めていた支配階層を引き継いだ黒人権力層は同じ国の中で植民地支配を継続する。在来の「相互互助」精神と「家族を大切にする」精神が権益といっしょになると国づくりはどうなるか?そういえば義理と人情を測りにかけりゃ義理が重たいのが(かつての)日本だが、価値や正義の軸が対立するとき諸外国ではどうするべきだというのが正しいのだろう?