生保を別の名前に

和田秀樹さんの本は売れそうな話にちょっとひねりを入れて作っただけという感じのものも多いが、これは確かに大事だと思う。
生活保護は精神病の人や年金の不足する高齢者、シングルマザーには生命線である
支給額がほぼすべて消費にまわるので余計な箱ものを作る必要が無く経済政策として効率が良い
アルコール依存やパチンコ依存が生活保護に至る精神病の一因をなしているのにその広告を辞めないで生活保護受給者の批判を繰り返すテレビの矛盾
日本の生活保護費が3兆7000億円でGDPの1%にも満たず米国の1/10であること
国民の生活水準を守る「国としての見栄」が国家ブランドの維持に重要であること
年金で年間700万円以上をもらう勝ち組高齢者が400万人もいること
ということで「生活保護」をもっと別の何かの名前に変えたらと思う。ベーシックインカムはその実生活保護と同じだというのが著者の意見だが、ベーシックインカムを実施すると107兆円かかってしまうので現在ある生活保護を拡充するだけでも十分なのだ。広義の公共事業ととらえればいいと思う。