火星までの道

2030年ごろ有人火星探査機が送られるという過程で想定ドキュメント。BSプレミアのフロンティアコスモスによると問題はかなり地味で長期間の無重力、宇宙放射線、閉鎖空間からくる心理的ストレスなど月までの飛行とは異なる問題が解決を待っている。それでも一つ一つ解決が試みられている。無重力の対策で遠心力を利用しようとすると回転の半径を長くとらないといけないので宇宙船を長くして、ペン回しのように回転させるというのがまず意外な絵。宇宙放射線は実際の飛行士の体験では目を閉じても閃光が見えるのだそうで、まるで目の中でチェレンコフ光が放たれているかのよう。DNAの修復力を強化した遺伝子変異人間まで検討されているとか。鉛の代わりの遮蔽物が研究されていてポリエチレンのような水素を含む物質がけっこういいのだとか。