金の卵を産むパルサー

BSのCosmic frontによると超新星爆発のあと残った中性子性がパルサーとなり高速回転しながら電波を発する。太陽ほどの質量で直径が10㎞ほどしかない。カニ星雲の超新星の残骸の中にパルサーを探す探索は最初周期を1秒前後で探索していたら全然見つからず、探索用のプログラムを変えて周期がごく短いものを探してやっと見つかった。(これって太陽系外惑星の探索と似たシチュエーションだな)カニ星雲のパルサーは光速の99.999999%の粒子を放出していてパルサーウィンドという。この風が周辺のガスを光速の1/3ほどの速度で押しやるため周辺のガスの動きが光学望遠鏡で見える。パルサーが近づきすぎてお互いのまわりをまわりだす連星は2000個ほどのパルサーの中で10個くらいしかないが、これが最後に衝突すると強大なガンマ線を放出するガンマバーストになる。このとき中性子が超高速で放出され重元素が多数形成される。金もこのときできる元素でシミュレーション(トーマス・ヤンケら)によると1回のガンマバーストで地球3個分くらいの金ができるという。