自然死志願

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

特養の常勤医(特養は医師常駐でなくてもいいのでその施設の方針として勤務している)の著者が多数の大往生を見て到達した見解。寿命が来たら枯れるようになくなると苦痛もなく穏やかだとのこと。水も入らなくなるとよけいなことをしないとだいたい10日から14日で亡くなる。これを無理に胃に穴をあけて栄養剤を入れたり、無理矢理点滴したりするのは寿命の来た人をいじめているようなものだとか。死ぬ前にやっておくべきことは子育て(著者はこれを繁殖といっている)が終わったら自分の責任でとっとと済ませておくべきで、故郷の墓参りにいったり誰かと仲直りしにいったりするのは無理矢理延命してするものじゃないと。組み立て式のエコ棺桶を買って入ってみたりするという筋金のいり方。