2012-03-17 あがれない理由2 フィクション 彼の部屋に寄っていくよう誘われた彼女はちょっと困った顔をした。 「別にいいだろう?お泊まりという訳じゃなし。お茶ぐらい飲んでいけば?」 「そうなんだけど、今日は部屋にあがる予定じゃなかったから。」 「なかったから?」 「この義足はハイヒール一体型だから靴が脱げないの。」 「なんだそんなことか。玄関で義足をはずせばあとは俺がだっこしてやるから大丈夫だよ。」 「それってかなり大丈夫じゃないよ!!」