寝食を忘れ

藤田晋さん(サイバーエージェント)のインタビューから

自分のアイデアに熱狂している人は、目つきが違う。目つきが違う人の話は、信じていい。

目つきと同時に重要なのが、姿勢や態度である。私は、プレゼンテーションのとき、私のほうばかり向いて話をする社員をあまり評価しない。決裁者ばかり意識して熱弁をふるう人間を、信用できないのである。なぜなら、社長に認められたい、あるいは自分のプライドを守るためプレゼンに勝ちたいといった動機から捻り出されたアイデアに、ロクなものはないからだ。

私が最も重視しているのは、提案者自身が自らのアイデアに熱狂しているかどうかだ。それさえあればビジネスとして成功する可能性は大いにある。反対に、どんなに優れて見えるアイデアでも、提案者がそれに熱狂していないときは、絶対に採用しないことにしている。

人材に絡めて言えば、弊社が求めているのは、自分のアイデアに熱狂することができ、プライドもなにもかなぐり捨てて、その実現に寝食を忘れて没頭できる人材、ということになる。