暇つぶしのお話34

「”ラソン君、君はタタリガミなんて信じてるの?”
”信じるかどうかっていうよりみんながなんとなく嫌がっているものってやっぱりいやじゃないですか?”
”ホーそれじゃ君はみんなが食べるんだったらヘビでも食べるのかい?”
”また話が極端だねテンガス君は。でもねタタリガミっていうのはやっぱり祟るかもしれないっていうのはあるよ”
”ただの都市伝説じゃないんだ”
”そうなんだよ。全国にある入らずの森って知ってるよね?”
”うん。家の実家のそばにもあるよ。水辺が多いんだよね?”
”入らずの森の中心部には古代の神殿があるっていうのは知ってるでしょ?”
”普通のひとはだれも入らないけどね”
”なんでもね、タタリガミっていうのはそこの神殿に祭られている金属の棒と同じ形なんだって”
”なんですと!見たら死ぬと言われている御神体そっくりなの?”
”でもね、御神体は誰も見たことがないのでほんとにそうか誰も知らないんですよ。”
”知らないものほど怖いことはないっていうからなあ。”」