暇つぶしのお話8

「ハベリの国について行った貴族のオンセはバリバリの武断派でした。」
「マッチョってわけね。」
「服の趣味も黒ずくめで、ハベリも同じ趣味でしたので二人が話していると熊が立ち話をしているようでした。」
「ぜいたく品は自分のとこでは買わないの?」
「運ぶ途中で微妙に傷のはいった『お値打ち品』だけは許可でした。」
「許可ってだれが?」
「大臣のオンセです。ハベリは養育掛だったオンセの意見を尊重していました。」
「じゃあ交易の儲けは全部軍事につぎ込んだのね?」
「まあたまには何か買ってあげたんじゃないの?」