暇つぶしのお話

「なんかお話して」
「どんな話?」
「王様とかお姫様がでてくるやつ」
「昔々王国がありました。王様には3人の王子がいました。王子の名前はアリオリ、ハベリ、イマソカリといいました。」
「へんな名前!」
「いいんだよ。3人の王子はどれも甲乙がつけがたく、王様は誰に継がせようかと迷いました。アリオリは長男のせいかおっとりして素直でした。ハベリは野心家で上を目指すタイプでした。イマソカリは人と違うことをするのが好きでした。」
「それぞれ個性があるね。」
「王様はよせばいいのに王国を3つに分けて3人の王子に継がせることにしました。中央をアリオリ、西の辺境をハベリ、海に面した東の半島をイマソカリに与えました。」
「それでどうなったの?」
「アリオリはこれまでの王政を手堅く続けました。ハベリは西の辺境の奥地を占領して領地を増やしました。」
「イマソカリはどうしたの?」
「海に出ていきました。」
「お姫様はどうしたの?」
「それは次のお楽しみ」