日本人はどこからきたか

アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)

アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)

化石人骨の計測による形態的特徴を統計的に比較すると縄文人は1万2000年前のオーストラリアのキーローで発見された人骨に似ていた。氷河期に海面が下がってインドネシアからフィリピンにかけてつながった陸地のスンダランドができていた。アフリカからアジアの南岸に沿ってスンダランドまで到達した人類はそこで南北に分かれ3-4万年前ころに北に進んだ一部は日本に至って縄文人となり、海峡を渡ってオーストラリアに渡ったものはキーローの人骨になった。弥生人は北方で寒冷仕様に進化した形質(長い鼻、体が大型、歯が大きい)がありバイカル湖周辺まで進んだ一群がのちに朝鮮半島経由で九州に進出したものらしい、という説。