ギリシャ危機でユーロがぐらつきドルもよろよろ。震災に見舞われたのに円は上昇。日本はそんなにいいのか?
基軸通貨には国内向けの責任と国外向けの責任に矛盾が出てくるのでいずれは黄昏を迎えるのが避けられない、という歴史の話は歯切れがいいのだが、これからどうなるのか?については著者もわからないらしい。1ドル50円の時代が来てもおかしくないといいつつ、それがいつか、そのときどうすればいいのか?については具体的な絵はない。
アジア通貨危機や
リーマンショックも実は日本の金余りが引き起こした問題で、日本円は隠れ
基軸通貨としての覚悟と自覚が必要との指摘。とはいうものの、国内問題を犠牲にして世界の経済秩序を守るなんて言う覚悟は庶民からすれば避けてほしいな。TPPは実は環太平洋をブロック圏にしようという構想なので大局的には
鎖国と同じという指摘が気になる。