吉村昭の予言

文芸春秋吉村昭津波についての講演を読む。明治29年三陸津波のときに前兆としてマグロやイワシの大漁があり沖のほうで大砲をうつようなドーンドーンという音がしたとか。関東大震災の教訓としては火事の原因は工場や学校の薬品の落下が最も多い、リュックは燃えるので携帯品は持たず手ぶらでいい、大震災でも翌日すぐ炊き出しがされているので携帯食料はいらない、道が渋滞で使えないのが最も困るので逃げるのには車を使うな、など。吉村氏の視点はほとんど科学者だね。好きな作家のひとり。