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nba.co.jpから

リーグを代表する選手が、キャリア全盛期のうちに自らの意思で1チームに集まり共に新たな王朝を築き上げようとしたヒート。ジェイムスは出身地のチームを捨ててまで、新天地で新たな歴史を作ることに挑んだ。
しかし、現代のリーグでは希少な生え抜きの大エースを擁し、各々が役割を全うしチーム一丸となって戦ったマブスがヒートの野望を打ち砕いた。
これはスターが1チームに集まろうとする、ボストン・セルティックスがビッグ3結成初年度の2008年に優勝を果たして以降作られた現在のリーグの風潮に、スーパースターは一人でも優れたサポーティングキャストさえいれば勝利できるとの一石を投じたに違いない。

エースに君臨し続けたノビツキー、17年目のキッドを始めベテラン揃いながらも、優勝経験のある選手は皆無だったマブスの悲願への想いの強さが、ヒートのビッグ3の抱いた野望を打ち砕いたファイナルだった。

おめでとうノビツキー。チームの結束力の違いだな。「泥船に乗る」といわれながら弱い時代のマブスでプレーしたことのあるキッドも感無量だろうな。