「午前3時に目が覚めてね、そのあと寝られないんだ。」
「そりゃ眠いだろ。」
「ところがそうでもないんだよ。あえていうと、左脳が寝ている間に右脳が起きていて『左脳のやつこんな夢見ているぞ』って見ている感じだ。」
「そんなこと可能なのか?右脳が寝ている間には左脳が『まったく右脳の見る夢はしょうがないな』とか思っているのか?」
「不思議なんだが夢を見ていて、それでいてそれが夢であることを知っているという感じなんだな。」
「ひょっとして今こうやってしゃべっていること自体が夢なんじゃないのか?」
「ああ、そうかもしれないな。そういえば僕らは双子じゃなかったはずだしね。」