第3の嘘

いちばん評価してほしい人が評価してくれないという苦しみはアゴタ・クリストフの「第3の嘘」に描かれている。第2次大戦中に双子のクラウスとニクラス(だったかな、うろ覚えだ)は生き別れになる。母親を世話するニクラス(逆だったかも)は一生懸命世話しても母親の「クラウスはこんなじゃなかった。」という言葉に傷つけられる。その苦しみは彼を詩人にする。行方不明だったクラウスは東側の社会からの脱出に成功して西側でやはり詩人となるが家族を探して故郷に帰ってくる。そして…

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)