困ったら開けろ20

「IDが”CNeVaIINONi”それとパスワードは”sister_of_Ida”っでどうだ?…あ、あいたぞ。」
「おとうさん”シーネバイイノニ”なんてIDにしてたんだ。なんか悪いことしちゃったな。」
「いちばん忘れにくい言葉だったんじゃないか?」
「それ言わないでよ。」
「それはともかく中身を見よう。」
「なんか画像があるよ。カレンダーの絵のもとみたいね。」
「うん。たしかにこれだ。それと、化石っぽいのが別の画像であるな。」
「こっちはネットで売ってたイーダの化石のレプリカにそっくりだわ。」
「そんなの売ってるのか?誰が買うんだろ?」
「こっちは見たことないわね。似てるけど骨格の形が違う。」
「別のがあったんだ。おやじがどこかで現物を見たか写真を入手したということだな。」
「でもこっちのほうがイーダより大きいみたいよ。」
「そういえばお前の言ってた本にはイーダは1歳くらいの若い雌だって書いてあったな。こっちが成体なのかな?」
「『イーダの妹』じゃなくて『イーダの姉』じゃないの?」
「どっちもsisiterだろ?」
「ところで本物のイーダっていくらくらいなの?」
「本によると1億円くらいでノルウェーの博物館が買い取ったらしいな。」
一億!!おとうさん、実はカネのにおいのわかる人だったんだ。」
「変なことに感心してないで他の資料を探してみろ。」