ドラッカー

ドラッカーのマネージメントのエッセンシャル版を買った。「日本の企業と仕事をしようとすると相手の会社からいろいろの部門の人がやってきてそのたびに初めてのような顔をしてノートを取っていくので驚くが、いったん決定すると早い。」というのが面白かった。日本ではあることを決定する前に「それが何についての決定か」についての議論が長く、関係するすべての部署に対立意見を出させる。これはあらかじめ実行段階になってから足を引っ張るかもしれない部門を決定段階から関与させて、あとで抵抗できないようにするためだ。したがって決定してから実行する段階になって社内で宣伝する必要がない、というのが面白い観察だ。つまりマネージメントにとって普遍的に必要な要素を日本的な方法でやっている、という理解だ。現在の日本のマネージメントはあまり元気がないが、あながち間違ってはいないのだろう。勇気がないために突破できない問題があるかもしれないが。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則