「本を書いてみたいんだよ」
「あれ?このあいだ何か書いてなかった?」
「うん。書いたよ。でもまとまりがないから本にはならない。」
「まとまりをつけるにはハウツーものとかノンフィクション関係がいいよ。君のよく知っていることを人に説明するつもりで書くんだ。」
「それがねえ、読む人が何がわかっていないか、どこを面白いとおもうかがわからないんだ。」
「うけを気にしすぎじゃないのか?読者が必要なら君のおくさんかGF(そんなのいたっけ?)に読んでもらえばいいだろ?」
「身近な人は結構気を使っていいことしか言わないからアラが見えないんだよ。」
「それは君の普段の接し方に問題があるんじゃないのか?忌憚のない意見をぶつけても大丈夫な関係と思われてないという証拠だよ。」
「そうなんだ。うすうす『はだかの王様』にされているような気がするんだが、どうやってその枠を破ったらいいのかが分からないんだ。」
「君を知らないひとの中に飛び込んでみたら?」