ジェームズ・バーンズ

NHKのBSで放送されていた原爆投下阻止計画(詳細は以下のブログに紹介されています)
http://blog.goo.ne.jp/coccolith/e/39f3b503f5a72fe194e68e5e0c0bed75
20億ドル以上をつぎ込んだ原爆製造計画。その威力を見せ付けることなく戦争が終わってしまうと責められると感じた責任者のバーンズが「天皇制維持を認める」というポツダム宣言素案の第12項を握りつぶして終戦を遅らせたという説。日本に多額の投資をしていたウォール街の資本家の代理人であるグルーらは国際決済銀行を通じて得た情報で天皇制維持を認めるなら日本の降伏は早まることをつかんでいた。そのグルーらは軍部に根回しして軍からは天皇制維持の承認を取り付けていた。そういうと何かグルーが「いいひと」でバーンズが「わるいひと」みたいだが、番組中何度も出てくる顔写真を見ると不思議な印象となる。いかにもイケイケでやり手そうなグルーに対して、どこか影があって不安そうなバーンズ。バリバリのエリート出身のグルーに対して貧しい南部で14歳で家計を助けるため学校を中退し、働きながら学んだバーンズ。個人の歴史が世界の歴史に微妙に影響した結果重大な違いを招いたという印象だ。